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労働時間

我が社のある工場では、危険な作業のため防護服が必要で、その準備のために始業時間より30分早く出社させています。この時間は労働時間に当たるのでしょうか?
労働時間に当たるので、賃金を支払う必要があります。
少し難しいのですが、判例は、三菱重工長崎造船所事件において、労働基準法にいう労働時間とは、労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間をいい、労働時間にかどうかは、労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれたものと評価することができるか否かにより客観的に定まるものであって、労働契約、就業規則、労働協約等の定めのいかんにより決定されるものではないと解するのが相当であるとしています。

仕事の都合で早く出勤させているので、作業をしていない時間であっても、使用者の指揮命令下に置かれていれば、労働時間となります。
本問では、危険な作業であるため防護服の着用が義務付けられており、その準備のための時間は指揮命令下にあると言えるため、労働時間に当たると思われます。
もちろん、会社側が指示をせず準備が必要でないのに勝手に来ていた場合には労働時間にならないこともあります。

募集・採用

この度、業務の拡大に伴い社員を増やそうと思うのですが、労働者を募集するにはどのような方法がありますか?
労働者を募集する方法は、以下のとおりです。

新聞や雑誌、インターネット等を通じて、自ら募集を行うことも可能ですし、ハローワークのような公共職業機関を利用することもできます。

各行政機関でも紹介する機関を作っているところも増えてきました。最近では、民間の職業紹介業者を利用することも多くなってきていますので、様々なツールを使って募集採用活動を行って下さい。

年次有給休暇

小さな町工場を経営しています。人数が少ないので、休まれると工場の仕事が回りません。有給休暇の制度は設けなくても構いませんよね?
労働基準法では、6ヵ月間継続勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者に対して、有給休暇を与えなくてはならないと規定しています。
これを与えない場合には、労働基準監督署の取り締まり対象となります。
年次有給休暇は、制度を設けるとか設けないとかいう話ではなく、労働者の権利として自動的に発生するものなのです。
とはいえ、繁忙期に同時に多数の労働者に休まれるのは困りますので、事業の正常な運営を妨げる場合においては、労働者の有給取得の時季の変更を命じることができます。これを時季変更権といいます。

労働保険

社員が通勤中に交通事故に遭い、怪我をしました。労災保険法の保険給付と自賠責の保険給付はどちらが優先しますか?
自動車損害賠償責任保険の保険給付が優先します
通勤中に交通事故に遭った被災労働者は、通勤災害に基づく保険給付と、自賠責保険に基づく保険給付の2つの請求権を得ることになります。
法的にはこの場合、どちらから先に給付を受けるかを選択することになりますが、一般的には自賠責保険が優先します。なぜなら、自賠責保険の方が迅速であること、自賠責保険の方が補償が手厚いこと、労災保険においては保険給付の対象とされていない慰謝料を含んだ保険金請求ができることが挙げられます。
行政通達でも、給付事務の円滑化をはかるために、原則として自賠責保険の支払いを先行させるように指示されています。

ただし、本人の過失等で自賠責が出ない場合が有りますので、その場合には労災請求をするケースがあります。また、医療費のみ労災を使い、ほかは自賠責を使うケースもありますので一度ご相談ください。

パワハラ・セクハラ

どのような行為がセクハラに該当しますか?
セクハラには対価型と環境型の二種類があります。

対価型とは、仕事上の権限や地位を利用して、労働条件の変更と引き換えに相手の望まない性的な要求を行なうことです。
例えば、交際に応じれば昇進させるが、応じない場合には解雇するなどの強制がこれに当たります。

環境型とは、性的言動により職場の環境を不快にさせることをいいます。
例えば、壁にヌードポスターを貼ったり、離婚の理由についてしつこく聞くなど、性的言動により労働意欲を減退させることをいいます。

解雇・退職

退職と解雇の違いについて教えて下さい。
会社側から雇用契約を解除することを解雇、従業員から一方的に、または会社と従業員が合意の上会社を辞めることを退職といいます。
解雇とは、会社側が一方的に、従業員に対して労働契約の解約の意思表示をするこなので従業員の意思は関係ありまあせん。
それに対して、退職とは、自己都合や労働者の死亡、契約期間の満了、当時者同士の合意など、解雇以外の方法で労働契約を終わらせることを言います。
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